卒園式開会の宣言がされ、園児たちが入場してきました。
娘の晴れ舞台を、見逃すまいとビデオ片手に、式進行を確認しながら、
私は前を凝視していました。
少し経つと落ち着いてきて、まわりを見渡してみると、
もう泣いてる先生もチラホラ。
「卒園証書授与!」
最初だけビデオを撮り、その後は電源を切りました。
他の園児たちの授与を拍手しながら、娘の出番が来るまで待ちました。
「たんぽぽ組◯列目、起立!」とひまわり組の先生が告げると同時に、
私は急いでビデオのスイッチをOn!。
いよいよ娘の番が回ってきました。
娘は、いつも同様に落ち着いた感じで、舞台下まで行き、真剣な面持ちで出番を待っていました。
娘が壇上へ上がりました。いよいよだー。
先生が娘の名前を呼ぶと、大きな声で「はい!」
いいぞ~。
園長先生から、証書を授与されるところもバッチリ撮影。
娘は受け取った後も、姿勢を崩さず前方をみながら堂々としおり、成長を感じた瞬間でした。
娘の通う幼稚園は、全員で400人の大所帯。
幼稚園ではできずに、県民文化センターで、幼稚園の発表会がありました。
娘の演目は「泣いた赤鬼!」で、オペラ風に演技していました。
みんな幼稚園児らしく、元気いっぱいやっており、とても上手にできていました。
1000人以上はいたであろう聴衆の前で、物怖じせずよくできていました。
びっくりしたのは、「you are my sunshine!」と「メヌエット」の演奏前に、みんなで「平家物語の冒頭」を言うところ!
-------------------------------------------------
祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響あり。 娑羅双樹の花の色、盛者必衰のことはりをあらはす。 おごれる人も久しからず。唯春の夜の夢のごとし。 たけき者も遂にはほろびぬ、偏に風の前の塵に同じ。
-------------------------------------------------
普通はここまでをよく覚えますが…、
これだけを幼稚園の年長さんが覚えてみんなの前で言えるのもすごい。
私はここまでを中一になってから覚えました。
今日の幼稚園児は、更にここまで(何も見ずに)諳んじていました。
-------------------------------------------------
遠く異朝をとぶらへば、秦の趙高、漢の王莽、梁の周伊、唐の禄山、是等は皆、 旧主先皇の政にもしたがはず、楽みをきはめ、諫をもおもひいれず、 天下のみだれむ事をさとらずして、民間の愁る所をしらざしかば、 久しからずして、亡じにし者ども也。
-------------------------------------------------
これには本当にビックリ!
家に帰ってから、本当にひとりで言えるのか、娘に「もう一度、祇園精舎言って(^^)」と聞いてみたら、
一言一句間違わず言えていました。すごい。
意味は全くわかっていないようでしたが…、私もわからない。
とにかく今日は幼稚園児にとても驚かされました。
今の園児にはふつうのコトなのでしょうか?
…本当、驚きです。